徒然なる「監督」星野監督の巻
昨日、野村監督への「挨拶」のときの話をご紹介しましたので、
その余勢をかって、
阪神時代の、星野監督に挨拶した時の話も、致します。。。。
私が、星野監督に初めて挨拶をしたとき、、、、、、
当時、監督専任の広報だったのが、
現在の、平田勝男二軍監督でした。。。。。
平田広報(当時)は、明治大学出身ということもあり、
私は、「明大」という名前であることもあり、
何かと可愛がってくださっていたのですが、、、、、、
あるとき、平田広報が、
「監督に挨拶をするように」と、場を設けてくださったのです。
とあるホテルの喫茶店。。。。
その席にいるのは、
星野監督(当時)、平田広報(当時)、、、、
そして、うら若き(今も若いですが)20代の私、、、の3人だけです。。。。。
星野さんからは、
異様なカリスマオーラが発されており、
私は、そのオーラで卒倒しそうな状況でありました。。。。。
そんな緊張感を察した平田さんが、
「ほら、名刺出して!
こいつねぇ、、、名前が、「明大」メイダイって、言うんですよーーハハハーーー!!」
と、場を柔らかくしようとしてくれます。。。。
(星野さんも、平田さんも、明大=明治大学のご出身です)
私は、大変緊張しながら名刺を取り出し、
「よ、、、讀賣テレビの、野村明大と申します!
どうぞ、よろしくお願い致します。。。」
と言うのが、精一杯。。。。。
星野監督が、あの、素晴らしくダンディーな声で、
「メイダイって、読むのか。。。。?」
と私に問いかけ、
私は、
「は、はいぃぃぃーー」と、直立不動。
星野監督は、ものっすごい眉間にしわを寄せながら、
葉巻を吹かしながら、
ものごっつい勝負師の眼で、
私の渡した名刺を、じーーーーっと、にらみつけています。。。。。。
5秒間、、、、、、
あり得ない緊張感が、その空間を包みます。
その5秒は、私にとっては、
1分くらいに感じました。。。。。。
そして、星野さんが、ふぅーーーっと、葉巻の煙を吐き出したあと、
一言。
「ええ名前やないか」
その瞬間、、、、
さーーーっと、溶解していく、その場の空気。
どっと噴出す、安堵の汗。。。。。
もちろん、私の答えは、、、、
「ありがとうございます!!」
で、決まりであります。。。。。。
というわけで、
阪神の監督に、初対面の挨拶で、
「名前が悪い」といわれたり、「名前が良い」といわれたりして、
かつ、その答えは、いずれも、
「ありがとうございます!」
だったのは、
たぶん、長い阪神タイガースの歴史上でも、
私だけだと、自負しております!!