3月1日に噴火した霧島連山の一つ
宮崎県と鹿児島県の県境、ほぼ中央に位置する新燃岳。
噴火の威力、噴煙の高さ、噴火に伴って発生する空気の揺れ(空振)が
大きい爆発的噴火は2011年の1月以来、7年ぶりとなりました。
取材、中継を通して自然の脅威、
どんな種類の災害であっても想定外の事態は発生する。
改めて心に留めておくことの大切さを痛感しました。
新燃岳だけでなく、隣の山々の山頂や斜面にも大量の火山灰。
広範囲に灰色一色に染まっていました。
火口のふちから大量の水蒸気。噴煙は4500m上空まで立ち上りました。
溶岩が固まり、くぼみが浅くなってしまった火口中央部分から噴煙が噴き出す。
溜まった火山ガス、溶岩により限界を超えると爆発的噴火が発生。
現場入りした3月9日(金)、
気象庁は警戒する必要はあるが、連続的噴火は停止したと発表。
しかし、その日の午後に噴火が連続的に発生しました。
火口から20km離れた場所にある鹿児島空港から新燃岳噴火の瞬間。
これだけ離れていても風と共に火山灰は舞い上がり、
呼吸をすると口の中に少量の灰が入ってしまいます。
10日の午前、噴石が飛んでくる恐れのある警戒区域が
火口からおおむね3kmから4kmに変更されました。
火山ハザードマップが配布されていて
噴石が飛んでくる範囲、噴火警戒レベルごとに注意しなければならない事など、
詳細にどう行動すればいいのか示されています。
地震との関連性はあるのかないのか様々な懸念が頭をよぎりますが、
普段からどんな災害に対しても備えておくことが大切です。