セパ交流戦終了! その②

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その①からの続きです。
13年目となったセパ交流戦が終了し、
なぜ今年もパリーグの強さが浮き彫りになったのか?を独自目線で検証しております。


①直球
②結果を恐れない
③DH制


前回は①について執筆しましたので、今回は②から・・・


結果がすべてのプロの世界において、
パリーグの選手は結果を恐れていないように映ります。

そりゃ~誰もが結果を求めて日々プレーをしているはずです。
ですが、これから綴ることに野球という競技の本質が見えている気がします。


パリーグの打者は【振る】
セリーグの打者は【見る】

傾向としてよく表現されます。

では、なぜそういう傾向になるのでしょう???

試合序盤、パリーグ打者は1球でアウトになってもへっちゃらな感じです。
それを見て相手バッテリーは 「ストライクは振ってくる」 と考えるはずです。
次の打席もしもピンチだったら、初球の入り方を考え、ボール球で様子見することもあります。
そうすれば、打者にとってはカウント有利に進めることができます。


一方のセリーグ打者で1球でアウトになることはあまりない気がします。
人気球団が多い故、たった1球でアウトになると球場内からの【ため息】に包まれます。
交流戦は特に、普段対戦経験のない投手相手なので、より球筋を見る傾向にあります。
そうすると、相手は簡単にストライク先行で投手有利な状況を作ることができます。


私思うに、野球とは【失敗】のスポーツであり、その【失敗が許される】スポーツである。
確立論で言うならば、10回中7回失敗する打者(3回成功)が素晴らしい選手であります。
7回失敗してもOKなんですよ!


なので 【失敗の仕方】が大事なんだと考えます。
犠打や進塁打、状況によってはフライアウトではなくゴロアウトなど、
『意味のあるアウト』を積み重ねたチームが勝利に近づくのだと。


阪神や巨人など超人気チームを見ていると、
ファンの期待は10打数10安打 = 10割 を求められているように感じる時があります。
当該チームの選手達も、わかってはいるものの、結果に縛られ萎縮しているようにも映ります。


1回の失敗はナンボのもんじゃい!!!
次に取り返したらえぇやんか!!!
そんなおおらかな目線が人気チームの選手を大きく育てるように思えます。


そして③のDH制

私の野球観では、かつては、投手が打席に入ることでのベンチワークが楽しみでした。
続投かな?代打出すのかな?次の投手はどの打順にいれるのかな?など・・・

その一方で、パリーグの昔の大味な野球(野性的・野武士的とも言われたが)は・・・

ですが、セリーグ投手はビハインドゲームでは打順で交代だし、バントシチュエーションでの失敗は多いし。

DH制だと、僅差ならば、球数等の考慮して9回まで投げさせ、勝敗を背負わせることができます。
また、野手では、走攻守の何かが欠けていても打力さえあればDHでの出場が可能です。
柱となる投手やもう1人の野手の育成に大いに役立っているように思います。
実際、日本代表(侍JAPAN)メンバーにパリーグ選手が多いのが現状でしょう。

大学や社会人では、投手は打席に立ちません。
パリーグがDH制を導入した経緯はさておき、
球界発展のためにもセリーグも取り入れてもいいんじゃないかなぁ~なんて思います。


今年の交流戦の最終週、
阪神秋山投手が西武打線相手に直球中心でストライクゾーンで勝負したり、
楽天の美馬投手と阪神原口選手の息を飲む10球勝負だったり、
目が離せない展開は、勝敗は別として見ていても楽しいものです。