表題の言葉選びは実は正しくないかもしれない...
昨年12月の甲子園ボウルで最多優勝回数を更新する28度目の学生日本一に輝いた
関西学院大学ファイターズ
しかし、年明け3日の社会人日本一との決戦:ライスボウルでは、
またもや厚い壁に阻まれ、目指していた真の日本一には届かなかったからだ。
フィジカルやパワーで圧倒している社会人チームに対し、
関学は今回もあの手この手で相手をかく乱しようとしたが、
それに動揺することなく、ドシッと構えた社会人。
なかでも外国人QBによる超ロングパス数発に屈した形となった。
学生アメフト界ではなかなか見ることがないプレーは、想像だけでは対応しにくかっただろう。
2016年度から、関西学連は学生日本一を決める甲子園ボウルへの出場形式を一部変更した。
西日本代表校を決定する過程で、関西リーグ1位だけでなく2位チームにも出場権利を与えた。
これによって、2位チームは1週間後に他地域の代表校と対戦し、
その1週間後に再び1位チームと戦うシステムになった。
プロ野球クライマックスシリーズのように、
リーグ終盤の消化試合が減ったり観客動員面での影響を考えた末の判断だったのだろう。
しかし、予想された通り、関学と立命館がリーグ最終戦から2週間後に再び戦うことになり、
関学が2度、立命館を退けて、節目の50回目の聖地甲子園への出場を決めた。
ただ・・・
*翌日のスポーツ紙より引用
甲子園ボウルで西日本代表校が10年連続勝利している実績を見ればおわかりの通り、
【関学vs立命館】の戦いが学生アメフト界の最高峰であることは明白。
その両校が単に西日本のチームだからと片方のブロックに集められるのはもったいない。
甲子園ボウルはかつて東西大学王者決定戦であり、
今のように大学日本選手権となったものの【東vs西】の構図は変わらない。
同じ楕円形競技のラグビーなど関東の大学が中心の競技は【東vs東】の大学日本選手権が多い。
なぜアメフトだけは【東vs西】にこだわるのだろうか???
関西リーグから2位まで進出可能にしたのならば、関東リーグもそうするべきだし、
タスキがけ方式で、【関西1位vs関東2位】 【関東1位vs関西2位】
その結果、【東vs東】や【西vs西】の大学日本一決定戦となってもいいではないか???
今回は甲子園ボウル史上初となる【関学vs早稲田】の顔合わせとなり、
スタンドも青とエンジに染まり、大いに盛り上がった。
関学も決して楽な勝利ではなかった。
高校時代に優勝経験もある早稲田の選手個々の能力の高さも素晴らしかったが、
選手だけでなく、首脳陣や裏方さんも含めた組織としての関学に分があった。
【西vs西】の甲子園ボウルが不愉快と思う関東学連の方々がいらっしゃるとは思いたくないが、
やはり甲子園ボウルは学生界最高峰の崇高なる戦いであって欲しい。