空前の大混戦だった2015年セリーグペナントレース
昨日(10/2)ヤクルトスワローズの14年ぶりの優勝が決まりました。
真中監督以下、選手・コーチの皆様、おめでとうございます。
7月のオールスター後は首位DeNAが5割、最下位中日まで4ゲーム差
このままいったらもしかして借金でも優勝???なんて憶測される程でした。
混戦を一歩抜け出し8/8から約1ヶ月首位だった虎さんチーム
一時は2位に3ゲームの差をつけ、10年ぶりの優勝へまい進するはずでした...
勝負の9月に入り、優勝争いは【虎・燕・兎・鯉】の4チームに絞られましたが、
今季は評論家・解説者を泣かせるくらいどのチームにも決め手がありませんでした。
本当はもっと早く執筆する予定でしたが...
各チームの長所&短所は、、、
【虎】
○→先発4人の存在・接戦での粘り
×→外国人頼りの低調な打線・ビハインドゲームでの投手陣・中継ぎの高齢化・ベンチワーク
【燕】
○→リーグトップの打力・勝ちパターン投手陣の充実・チーム失策数リーグ最少(10/2時点)
×→先発投手陣のコマ不足
【兎】
○→経験値・選手層の厚さ・代走鈴木の脚力・チーム防御率・監督の強烈なリーダーシップ
×→リーグ最低打率が示す低調な打線・後ろ3人(特にセットアップマン)の勤続疲労
【鯉】
○→先発4人の安定(内3人が2ケタ勝利)・ここ一番での走塁(特に阪神戦で)
×→虎&兎同様低調な打線・丸の不振・序盤抱えた負債
など・・・
そんな中、唯一ウィークポイントを克服したのが燕さんチーム
ベテラン左腕石川やケガから復帰した館山、小川・石山ら先発陣が奮起し試合を作り、
元々ストロングポイントだった打力を生かしました。
2年連続最下位の指揮を執ることになった真中新監督
もちろん自身の野球観はありながらも、その時々で価値観を柔軟に変えて臨んでいました。
開幕4番は雄平で始まった今季、その雄平が大不振の序盤。若き安打製造機:山田も乗れず...
約1ヶ月で2番川端を据える超攻撃型打線を崩し、2番はつなぎの選手で対応。
その後、山田や雄平の状態が少しずつ上がってきたのを見定めて、
オールスター明けに再び2番を川端に戻し、夏場以降の躍進につなげました。
さらに注目したのが、9月20日:2ゲーム差2位阪神との直接対決@甲子園
先発山中が立ち上がりから苦しみ、2回までに5失点する乱調。
それでも、ベンチでの真中監督はドシっと構えていました。
2番手投手の肩が出来上がるまで、その動揺や苛立ちを表情に一切出しませんでした。
それでなくても分が悪い甲子園での阪神戦。
まだ先があるとは言え、負ければ痛い直接対決でも不動の姿勢は変わりませんでした。
すごい精神力だと感じた瞬間でした。
MVPはセリーグHRキングの山田でしょう。
【3割30HR30盗塁=トリプル3】をほぼ手中にする活躍。
ヒットメーカー首位打者:川端、打点王:畠山を含め、
セリーグ打撃3冠打線が素晴らしかったです。
ただ、私、尾山は、セットアッパーの新外国人:オンドルセクに一票投じたい気持ちです。
2005年の阪神:藤川球児のような存在でした。
【ロマン→オンドルセク→バーネット】の勝利の外国人方程式
JFKならぬROB???
序盤は不調だった秋吉や久古も加わり、
飛躍的に成績がアップした中継ぎ投手陣の活躍も忘れてはいけません。
敬称略