1月3日
アメリカンフットボール日本選手権【ライスボウル】
今回は、学生王者【関西学院大学】と社会人王者【富士通】の対決。
先のブログでも紹介した通り、関学は3年連続で社会人に敗れ、
それまで勝ち続けてきたシーズンの最後は黒星で終わってきました。
4度目の正直なるか...
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場所は東京ドームながら、
画面右は関学ブルー、左は富士通カラーで超満員。
舞台は整いました。
体格や力では社会人、
スピードや戦術、スタミナでは学生に分があるか???
外国人プレーヤーが主要ポジションを占める富士通ですが、
エースQBキャメロンが社会人決勝で負傷したため欠場。
関学にとって追い風かと思われましたが、やはり富士通選手の当たりは強く、
まともに戦っても進まないことから、あの手この手で富士通を翻弄しました。
通常ならばパントを蹴り、攻撃権を放棄して陣地を回復するところを果敢に攻め続けたり、
或いは、ゴール前でダイブすると見せかけて、バスケットのシュートのようなパスを投げたり、
ここでは書き切れないくらい、細部にわたってライスボウル用の戦術を駆使しました。
ですが...
24-33
今季も社会人の分厚い壁に阻まれました。
富士通は初優勝。おめでとうございます。
ヘッドコーチの藤田智氏は、
母校:京都大学のオフェンスコーディネーター時代によく取材させて頂きました。
社会人決勝で粉砕した対戦相手:IBMのヘッドコーチは関学OBの山田晋三氏。
京大OBの藤田氏にとって、関学には想いを爆発させるアイデンティティがあるのかもしれません。
主力選手の中にも、立命館や日大出身の選手が目立ちました。
選手個々の心の中にも、打倒関学の血が流れているのでしょう。
この日で引退となるファイターズの4年生。
最後の最後にまた敗れたシーズンではありましたが、学生相手には負け知らずのまま卒業となります。
勝負事を語る上で、要所要所で犯したミスが敗因でありましたが、
作戦、戦術を練り上げた首脳陣、それを遂行した選手達、
素晴らしい試合をありがとうございました。
これで6年連続で社会人が勝利し、もしかすると存続意義が議論されてもおかしくないかもしれませんが、
今回も実りはしなかったものの、力や体格差を作戦や戦術で越えられるのがアメフト。
敗れはしましたが、善戦健闘した関学のおかげでアメフトの面白さを再認識できた一戦でした。