ある日、ミノワ(松本利夫)は、柄の悪い男たちに追われている派遣OL・野村未歩(谷村美月)と出会う。
未歩は、生活苦から闇金に手を出してしまい、取り立て屋に追われていたのだ。
ミノワと夏美(山口紗弥加)に助けを求める未歩。
化粧もせず、みすぼらしい服装の未歩は、明らかに金銭的に困っている様子。
同情したミノワは、夏美と共に、悪質な闇金業者と対決する事に。

早速、その闇金業者・黒正ファイナンスの所長・稲葉誠治(近江谷太朗)に電話する夏美。毅然とした態度で黒正ファイナンスの違法性を指摘し、未歩の借金は返済しないと宣言する。
弁護士が出て来た事に恐れをなしたのか、意外にもあっさりと引き下がる稲葉。
未歩はミノワと夏美に感謝する。未歩の慎ましさにミノワは好感を抱くが…。


しかし、闇金業者がそう簡単に引き下がるはずがなかった。
高田法律事務所は、いたずら電話や、いかがわしいファックスの嵐に襲われる。さらに、頼んでもいない大量のピザや蕎麦の出前、挙げ句の果てにはデリヘル嬢まで現れる。
全て闇金業者・黒正ファイナンスによる嫌がらせだ。
夏美が警察に訴えるも、「闇金は住所や電話番号コロコロ変えるから、捕まえるの大変なんだよね」と言われてしまう。

未歩の元にも再び取り立て屋が現れたらしい。
「俺が話をつけてきます」と怒るミノワ。
それを、慌てて止める夏美。「暴力は犯罪。向こうの挑発に乗っちゃダメ」
すると、ミノワは「…暴力じゃなきゃ問題ないんですね?」
ミノワは、黒正ファイナンスの“真実”を伝える広告入りティッシュを配るなど、宣伝という名のネガティブキャンペーンを展開。

この作戦が功を奏し、黒正ファイナンスの嫌がらせはピタッと止まる。
今度こそ一件落着――未歩と手を取り合って喜ぶミノワ。
しかし、夏美は黒正ファイナンスの稲葉から、意外な真実を知らされる。
未歩は、あちこちの闇金から借りまくって、すぐさま弁護士を雇い、連中を泣き寝入りさせ、大金をせしめる――いわゆる“借りパク”の常習犯だったのだ!

夏美に真実を突きつけられた未歩、本性を現し、開き直る。
「闇金から借りパクして何が悪いの?相手は善良な人間を騙してる犯罪者じゃない!」
未歩の事を気にするミノワを連れ、夏美は未歩の元を去る…。

その夜。もんじゃ屋で吾郎がミノワに気になる事を報告する。
カナは学校にいつも同じ服を着ていくのだが、その事で同級生の女子たちから心無い悪口を言われ、嘲笑されていた、というのだ。

「あの服はカナのお気に入りなんだよ!だから毎日着てんじゃねえか!」とミノワ。カナ自身がそう言っていたのだ。
しかし、夏美は「女の子ならたとえお気に入りの服があっても、毎日着ていくようなマネはしない」と指摘。ミノワにカナのクローゼットを見るように言う。

案の定、カナは衣服をほとんど持っていなかった。
「この金で今すぐ買って来い!」と言うミノワに、「それ今月の生活費でしょ」と断るカナ。
「言いたいヤツには言わせておけばいい。どんな服着たって私は私」
そう言ってのけるカナに、ミノワは何も言えず…。

一方、稲葉とも繋がっていた工藤は、その稲葉から、黒正ファイナンスが未歩に制裁を加えようとしている事を聞き、ミノワに伝える。
心配になったミノワは、急いで未歩の元へ走る!
ミノワに揉め事を起こさせ、夏美を窮地に追い込む――それが工藤の思惑なのだ。
その思惑通り、未歩が行方不明になった事を知ったミノワは、「彼女の居場所を教えてくれ」と工藤を問い詰める。
工藤は不敵に笑い、未歩の居場所を教える。
急いでその場所へと向かうミノワ。
工藤は意味深に微笑む。「驚くだろうな。彼女の正体を知ったら――」

果たして、未歩の正体とは…!?
そして、窮地に追い込まれた未歩を、ミノワは救う事ができるのか…!?