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◆ことばの話3273「ウロトラマンとシュビレダイ」
3歳4か月の娘、よくしゃべります。でも、まだまだ赤ちゃん言葉の名残りが。女の子の方がそんな感じが残るんでしょうかね?
先日のこと、こんなことを教えてくれました。
「むかしむかし、ウロトラマンのチーズみつけたで!冷蔵庫で、みつけちゃってん!」
「むかしむかし」
というのが面白いなあ。おとぎ話みたい。それと、
「ウロトロマン」
舌が回っていません。でも、そこがかわいい。
「みつけちゃってん」
と、「全編・大阪弁」の中に、なぜかそこだけ「ちゃった」という東京風のしゃべりが混じります。そして、舌が回らない今だけの言葉に、
「シュビレダイ」
があります。別に「毒をもった鯛」のことではありません。しびれたりは、しません・・・・そう、それは、
「滑り台」
のことです。この年代の子どもが一生懸命しゃべる様子は、本当にかわいいですよね!
以上、「親バカ日記」でした。
2008/6/9
(追記)
けさ、娘を起こそうとしたら、
「あし、いてえ」
と言われたので、
「え!足が痛いの?」
と聞き直すと、はっきりとした“不機嫌な口調”で、
「あっち、行って!」
と言い直されました・・・。
2008/6/10
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◆ことばの話3272「甦る、蘇る、よみがえる」
『ミヤネ屋』のスタッフからの質問です。
「『よみがえって欲しい大スター』という特集をするんですが、漢字で『甦』を使いたいのですが、どうでしょうか?」
見てみると、スタジオで紹介する大きなパネルのタイトルに使うようです。
「うーん、ちょっと待ってね。『新聞用語集』を見ると、やはり『甦』も『蘇』も常用漢字外だから、平仮名で書くか、振り仮名を振るかだねえ。」
「ぼくは『甦』が一番イメージに合うんですけど・・・」
「でも松田優作が出ていた大藪晴彦原作の映画は、たしか『蘇』を使って『蘇る金狼』だったろ?ほら。『蘇る』も結構あるよ。草ナギ君が出ていた映画は『黄泉がえり』だったっけ。これは関係ないか。こういう時は、Googleで検索して、その件数を比べるという手もあるよ。ネット上でどのくらい使われているかを調べるんだよ。」
やってみました。(6月8日)
「蘇る」= 304万件
「甦る」= 171万件
「よみがえる」=292万件
「おやおや、これを見る限り、一番多いのは『蘇る』で、ほぼそれと同じぐらいのが平仮名の『よみがえる』で、一番少ないのが『甦る』だね。ま、少ないといっても171万件もあるけど。大体ワープロで漢字に変換すると最初に出て来るのは『蘇る』だろ。そこで考えるのをやめる人が多いってことかな。平仮名が多いのは、漢字に変換することさえも思いいつかないのかもしれないよ。どうする?平仮名にする?」
「うーん、でもそのあとの『ほしい』も平仮名なので、『よみがえってほしい大スター』って、なんか平仮名ばかりだと、しまらないと言うか・・・。」
「たしかになあ。この『ほしい』は、『してほしい』の意味だから、原則、漢字の『欲しい』は使えないわなあ。じゃ、『甦る』にして、上に『よみがえ』と振り仮名をつけるか。」
「・・・それでいきます」
ということになりました。
2008/6/9
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◆ことばの話3271「糖質ゼロ」
最近、例の「メタボ検診」が始まった関係からか、
「糖質ゼロ」
とか、
「カロリーゼロ」
といった表記のある飲み物や食べ物が増えているということを、先日の「ミヤネ屋」の「夕やけプラス1」のコーナーで特集しました。
その時からなんとなく気になっていたのが、
「『糖質ゼロ』や『カロリーゼロ』って、本当に『ゼロ=0』なのかな?」
ということです。
答えはすぐ身近にありました。先日、何気なく飲んでいた発泡酒「麒麟ZERO」の缶に、こう書かれていたのです。
「『カロリーオフ』は100ml当たり20キロカロリー以下のもの、『糖質ゼロ』は100ml当たり糖質0.5g未満のものに表示可能です。(栄養表示基準による)」
やはりそうだったのか!「糖質ゼロ」「カロリーゼロ」の「ゼロ」は、本当に「0」ではなかったのですね!
「ゼロ」だからと言って、どれだけ飲んでも「0」というわけではないので、そのあたりはご注意くださいね。
2008/6/9
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