◆ことばの話3112「船場吉兆の『吉』」
2007年11月12日午後4時10分頃、会社で見ていたNHKのデジタル放送のニュース画面の項目の文字で、
「船場吉兆」
の「吉」の字だけが「ひらがな」で、
「船場きっ兆」
というちょっとヘンな交ぜ書きなっていました。「吉兆」から、
「うちの『吉』の字は、『士』ではなく、下が長い『土』だ」
と言われたけど、作字できなかったのでしょうか????
新聞は読売・朝日・毎日・産経・日経、すべて「吉」で、上の部分は上の横棒が長い「士」でした。
その後見たNHKは、上の部分が、下の横棒が長い「土」でした。作字したんでしょうかね?
読売テレビは普通の「吉」(下が短い「士」)です。他局では、11月19日、昼のTBSワイドショーは「土」で下が長かったです。同じ日のフジテレビの昼のニュースは「士」で上が長かったです。
と、ここまで書いて2か月が経ち、年を越えて足掛け2年。
2008年1月15日、「船場吉兆」が民事再生法を申請しました。その関連ニュースで、NHKは1月16日、やはり下が長い「土」の「きち」でした。手書きでも出ないなあ。
ええい、
土
口
作っちゃったけど、かっこ悪いな、これ。
こういった異体字に、どう対処していくべきなんでしょうか。「船場吉兆」の看板などに記された、下が長い「土」になっている「吉」(なってないけど)は、私はみんなに通用する(使用を強要する)「文字」ではなく、デザイン性の高い、
「ロゴ」
だと思うのですが、いかがでしょうか?
2008/1/16 |