◆ことばの話2363「ハングル語」
11月12日に今日行われた高校サッカー大阪大会・決勝は清風高校と大阪朝鮮高級学校の対戦。1対0で大阪朝鮮が優勝したのですが、その中継で、Oアナが、
「(監督は)ハングル語で指示を出している」
と言いました。これは正しくは、
「(監督は)朝鮮語で指示を出している」
です。「ハングル」は「文字」です。日本語における「カタカナ」のようなものです。だから、「ハングル語」というのはありませんから間違いです。「カタカナ語」と言っているようなものです。
また同じ日の日本テレビ「プラスワン・サタデー」で、在日韓国人・笑福亭銀瓶さんの落語の特集をやっていましたが、そのナレーションの中でも、
「ハングルで落語をやりたい」
「ハングル落語」
などと「ハングル」を使っていましたが、さっきも言ったけど「ハングル」は「文字」ですから、「韓国語」「朝鮮語」という意味ではありません。これは本来、
「韓国語で落語をやりたい」
「韓国語落語」
とするべきところでしょう。銀瓶さんのコメントの引用では、もちろんちゃんと「韓国語」と言っていましたが。そのほかの「ハングル」の使い方が気になりました。
「ハングル」=「韓国語・朝鮮語」
ではないので、今後、皆さん、ご注意ください。
(×「ハングルを話す」×「ハングル語を話す」) |