ヘッダー Space 『僕が2ちゃんねるを捨てた理由〜
ネットビジネス現実論』
(ひろゆき・西村博之、扶桑社新書:2009、6、1初版第1刷・2009、6、30第2刷)
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2ちゃんねるの管理人をやめた「ひろゆき氏」(西村博之氏)が、「語りおろし」と「対談」で構成した一冊。
「ネット企業の上場は失敗する」
「株主がいると成長を止めることは出来ないが、日本人相手の商売をしている場合は日本人の数に限りがあるので、これ以上成長しようがない」
「短期的な黒字を目指すと2〜3年しか運営が続かない」
「(全部とは言わないが、給料が高い企業は)本来そこまで能力が高くない人でも、給料がどんどん高くなっている。そもそも広告代理店のようなところが、給料が高いということ自体がおかしい」
「ネットはあくまでツール。メディアではない」
など刺激的な文言が次々と。さらに第4章が「テレビはもう、死んでいる」と『北斗の拳』のようなタイトル。アタタタタ!そこでも、
「短時間で中立的な情報をひと通り網羅したいと考えた場合、検索結果から広告などの無駄な検索結果を引き算しなければならないなど、すごい労力が必要とする。個人の思い入れだけでは難しい中立的な視点で書いたり、そういう情報を提供するのが、雑誌も含めたメディアの役割なのではないか」
「テレビと同じようなものというのは、一度潰れてしまうと、なかなか創ることが出来ない。今、テレビ局が1、2社潰れるのはアリだとは感じているが」
「日本のテレビ局は、テレビ番組を世界に売ろうという考え方を持って番組制作していないように思える」 など、まさに言いたい放題で、「そりゃ、違うだろ!」という突っ込みどころもたくさんありますが、「ふむふむ・・・」というところもあります。
後半の第2日テレの土屋敏男プロデューサーとの対談は、とてもおもしろかった。土屋さんは、今、間寛平さんが行っている「アースマラソン」の仕掛け人。昔「電波少年」で「猿岩石」を世界へ行かせたような感覚で、今、寛平さんの地球一周に乗っていて、これをネット時代のコンテンツとしてグローバルな商品として売れないか、ということを考えているのだそうだ。いろいろな思惑があるのだなあと、改めて感心する次第。
という四字熟語を私は知りませんでした。(このワープロソフトでは、一発変換できましたが。)この本に載っている51の四字熟語のうち、私が知っていたのは32でした。皆さんはいくつご存じでしょうか?

★★★★

(2009、8、3読了)
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