この本が出たのは3年前。そう、ちょうど前回の北朝鮮がミサイルを発射した直後である。そして今年4月、そして7月と、また北朝鮮はミサイルを発射した。どういう条件の下で、なぜ、北朝鮮は「核」を「見せ金」にしてミサイルを撃つのか?そういった背景について、北朝鮮問題の第一人者である重村教授が記している本。興味深い。去年だったか、金総書記の影武者の話などが記された重村先生の本を読んだ時は、なんだか、とりとめもなくて、まとまりがないなと感じたが、この本はそういうことはなかった。北朝鮮問題を考える上で一番の基礎となるのは、この本の最初に書いてある「恐怖と判断ミス」だと。そして、「経済制裁」は、われわれが思っている以上の効果を発揮することなど、詳しく記してある。
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