ヘッダー Space 『鉄ちゃんアナウンサー羽川英樹の
“鉄漫”関西ぶらり列車旅』
(羽川英樹、扶桑社:2009、4、20)
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著者は、フリーアナウンサーで「2時のワイドショー」「11PM」「24時間テレビ」などの司会も担当された元・読売テレビアナウンサー。何を隠そう(別に隠しちゃいませんが)、私の大先輩です!たくさん衣装(スーツとかセーターとか)、お下がりを頂きました。いまだに活用させていただいています!改めて、ありがとうございます!
フリーになられたのが1993年、40歳(不惑)を前にした「39歳」で、読売テレビを巣立たれました。それから16年、当時の羽川さんの年齢を大きく越えてしまった自分がおります。
さて、羽川さんが本を出すというのは、今年のお正月にいただいた年賀状で「予告」されていたのですが、ついに出たか!いや、4月に出ていたのですが、申し訳ありません羽川先輩、気付きませんでした。
そんな間の抜けた後輩の私が、大先輩の著書が出たことに気付いたのは6月になってから。行きつけの書店の、知り合いの店員さんから、
「道浦さん、羽川さんってご存じですか?」
「ご存じもなにも、もちろん知っていますよ、読売テレビのアナウンサーの先輩で、お世話になったから。」
「よく、来られるんですよ。」
「え?この本屋さんに?何をしに?」
「ご自分の本の売れ行きをチェックされに…」
「え!もう出たの!まだありますか?」
「はい、入り口の脇の、道浦さんの『スープのさめない距離』の本がある棚の上の方に・・・」
「1冊下さいっ!」
と買い求めたというわけ。それにしても、なぜ、羽川さんがその書店に現れるのか?もしかして、大阪の全ての書店での売れ行きをチェックしているのでは?(ない、ない…)とも、ちょっと思いましたが、羽川さんのお話によると、ケーブルテレビの収録で立ち寄られたんだそうです。なるほど、納得。
で、本の内容ですが、羽川さんは、まだ「てっちゃん」なんて言葉がない頃からの「鉄道マニア」。その徹底ぶりは、本書をお読みになれば、よーーーーーーーーーーーーーーく、わかります。
しかし、これは「鉄ちゃん」の本ではありません。まさに「羽川英樹」という人間の魅力がぎっしり詰まった本です。「文は人なり」ということが、この本ほど、実感できた本はありません。もちろんそれは、実物の羽川さんのことを私が知っているから言えることで、羽川さんにお会いになったことがない方は「どうなのかな・・・?」と思われるかもしれませんが、ご心配なく、その点はわたくし・道浦俊彦が「保証」致します、バンッ!(=太鼓判を押す音)
ということで、おもしろいですよ。読むだけで旅の醍醐味を感じ、「うーん、ちょっと電車に乗ってどこかに行ってみたいなあ…」と思うこと請け合いです。
残念ながら旅に出る時間がない方は、通勤電車に乗りながら、この本を読むことをお勧めします。好評で、既に重版がかかったそうですよ!
それにしても「男」は何かの「マニア」になることが多いですが(特に、何かを集めるマニア)、女性は「おっかけ」などを除くと、あまり「マニア」にはならないような気がするのですが、なんでやろ?

もちろん ★★★★★です!

(2009、6、25読了)
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