なかなかおもしろかった。ヤンキー文化に関して、17人の論者が論を披露したが、方向性は同じだったと思う。ざっと目次を見て、おもしろそうなものをいくつか先に読み、そのあと、初めから読んだ。最初に読んだのが近田春夫の『ヤンキー音楽の系譜」。1972年、矢沢永吉・キャロルの登場がその契機だと。「ヤンキー」の「や」は、「矢沢」の「や」か?また、斎藤 環の『ヤンキー文化と「キャラクター」』も実に興味深い。ヤンキー文化の裾野の広さを再確認させてくれたのは、「ナンシー関」だという指摘は、新鮮だった。そして的確だった。やっぱナンシー関、すごい!リスペクトっす。
テレビもヤンキー文化と親和性が高いというのも納得。そいて、ここで名前が上がるヤンキー文化の神様たちに、ほとんど私は関心がない、好きか嫌いか以前の存在であり、なぜ人気があるかわからない。ということはすなわち、私はまったくヤンキー的ではないということを、改めて確認した次第です。仲が悪いわけではなく理解は示すけど、“他人”という感じかな。納得の一冊でした。
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