「イタリア語通訳歴40年、イタリア恋わずらい歴40年の著者」と帯にある。ご存じ、シモネッタこと、イタリア語通訳の田丸公美子さんが、ローマ・ミラノ・ボローニャ・ルガーノ・ナポリ・ヴェネツィア・ヴェネト地方・ブレンタ運河・フィレンツェ・シチリア・マテーラ・ペルージャをご紹介。『月刊現代』に2007年10月から2009年1月号まで、連載されていたそう。田丸さんは、米原万里さん亡きあとにポッカリとあいたスペースを埋めるかのごとくに、著作を連発しているような感じがするなあ。
印象に残ったのはやはりローマ、シチリア、ミラノ、フィレンツェ、ヴェネツィア、ナポリ。ヴェネツィアやシチリア、行ってみたいなあ。シモネッタの名に違(たが)わず、下ネタ満載でございます。
印象に残ったのは、シチリアのシラクサの野外劇場でその昔、巨大空間でマイクを使わずどうやって声を遠くに届かせていたのか、石の音響効果を実際に体験し驚くシーン。私もスペインはグラナダのアルハンブラの丘にある「カルロス�X(キント)」の建てた広場で、同じ体験をした。その時の驚きと感動は、14年経った今も忘れられない。 |
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