『続・世界の日本人ジョーク集』
(早坂隆、中公新書ラクレ:2009、3、10)
「続」とあるので、もともとの「正」があった。それも以前読んだが、今回の「続」は、単に世界の日本人ジョークを集めて紹介するのではなく、そのジョークの背景や、そこから引き出される著者の考えを、かなり厚めに書いているので、“著者・早坂 隆の著作”という色合いが、前作より濃くなっていると言えるのではないだろうか。
また、従来の「日本人観」がここ10年・20年の間で変わってきていて、これまでの「メガネをかけてカメラをぶら下げた、エコノミックアニマル」から、「精密機械を作り、アニメや映画などでも“クール”でカッコイイ」という「プラスのイメージ」に変わってきているということを、日本人自体がまだ認識していないのではないか、ということも示している。 なんだか「大阪人」「大阪弁」のイメージの変化とも重なるなあという風に思ったのでした。
(2009、3、25読了)
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