著者の調査によると、15歳から22歳の女性の2割は「キャバクラ嬢になりたい」と思っているそうだ。 「えー、嘘やろ」と思いつつ、「そうなのかもしれないな」と。私などは相容れない世界だけに、そうかもしれないと思う。そうした人たちの理想は、浜崎あゆみであり倖田來未であり、EXILEなのだそうだ。私がまったく聞かない音楽の分野である。
また、キャバクラ嬢をめざす人たちの環境を聞くと、家庭的にも経済的にもあまり恵まれていない人が多いという。この10年でキャバクラ嬢になりたい人が急増したのは、社会の変化だという話には、説得力がある。我々、大人たちの責任だ。
世の人々は「職業に貴賤はない」と言いつつ、やはり「世の中にはある」と思っているが、それが崩壊しつつあるのだから、歓迎すべきか?
「若い頃にキャバクラで接客を学べば、少し年をとってから介護の仕事ができるのでは?」と本書に書いてあった。なるほどと思って、介護事業関係に詳しい女性の知人にそう話すと、
「介護される人は、圧倒的に女性が多い。その女性が、キャバクラ嬢のような女を受け入れるとは思えない」
と。三浦さんは次の分析スタッフには、女性をメインに据えるべきかも知れない。 |
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