タイトルは「ジーン=遺伝子」、そのATCGの「3つの組み合わせ」が全遺伝子情報を作っていくところから「ワルツ」と命名。おしゃれなタイトルだ。
医師である著者は、これまでの作品も含めて、小説の形をとって、あきらかに医療行政に物申している。それはこの小説では主人公の曽根崎理恵という形をとって。医師でもある著者がストレートにそう訴えないのは、訴えても効果がないと考えているからだろう。それも「いかがなものか」とちょっと思ったが、しかし、おもしろい。少しずつどこかで他の作品とつながっているというのも、おもしろい。著者の中には、大きな大きな全体像がイメージされているのだろう。 |
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