もう米原さんが亡くなって2年半近く経つ。それでも次々と新しい著書や対談集が出る。いかに米原さんがエネルギーを発散し続けているか。肉体は死んでも精神はまだ生きていると言えるのではないか。
この対談集、ちょっと米原さんの感じが対談相手によって違う。というのも、おそらく米原さんがゲストで呼ばれたものと、ホステス(司会)として携わっているものが混在しているからではないかと思う。
ゲストの方は、本当に自由奔放にしゃべっているし、ホステスの方は、幾分抑え目である。
11人の相手との対談の中で、一番米原さんらしさが出ているのは、私はやはり親友のイタリア語通訳・田丸公美子さんとの対談だと思う。
本当に惜しい人を亡くしたと思う。表紙のマトリョーシカが、かわいくて悲しい。
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