ytv -読売テレビ-「道浦俊彦の読書日記」

	『タタ財閥〜躍進インドを牽引する巨大企業グループ』（小島眞、東洋経済新報社：2008、2、28）

「タタ」という名前を知ったのは今1月。28万円（10万ルピー）で、バックミラーがオプションの（標準装備ではない）自動車「ナノ」を発売するという新聞記事を見た時、「インドも小型自動車を国民が持つ時代になったのか」という驚きと、「たった28万円の自動車を売り出すインドのメーカーって、どんな会社なんだろうか？」という興味。きっと今年はこの「タタ」が、世界的にも全面に出てくる・・・そんな気がした時に、本書が目に留まり購入。140年の伝統を持つ「タタ財閥」は、現在のラタン・タタで５代目。そのあたりの系譜は興味深い。ただ、タタモーターズ、タタ・スチール（製鉄）、タタパワー（電力）、TCS（IT産業）の個別のデータは専門的すぎて、読み飛ばしてしまった。

（２００８、１０、１９読了）