私はタバコを吸わない。タバコの煙もかなり苦手だ。禁止された場所でタバコを吸う人間も基本的に許せない。しかし…昨今の喫煙者に対する仕打ちのやり方は、やはり基本的に許せない。「禁煙ファシズム」という呼び名は、まさにふさわしいと思う。ファシズム反対!三人の論者が、「禁煙ファシズム」に対する批判をしている本書だが、小谷野の論調には同調できない。タバコを吸う人が禁煙者迫害を強く訴えれば訴えるほど、非喫煙者はその心を固く閉ざしてしまう。何を言っても屁理屈にしか聞こえない。「北風と太陽」の童話を思い出した。その点、タバコを吸わない斎藤の論調は冷静で、納得できる。
禁煙派の「副流煙が体に悪い」とする根拠の平山雄(たけし)教授の研究データが胡散臭いというのは、初めて知った。勉強になった。
でも・・・タバコを吸う人のマナーの悪さには辟易とする。だって、道端に捨ててある吸い殻は、100%喫煙者が捨てたものである。タバコを吸わない人で道端に吸い殻を捨てる人は、只の一人もいないのである。(ジョークですよ、ジョーク!当たり前のことを言っただけ!) |
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