東海林さだおの文体は、椎名誠に似てると以前から思っていたが、実は阿刀田高にも似ている。いずれにせよ、エッセイの名手である。中でもニューヨークに松井を見に行く観戦記の動機の部分、羅列された疑問の数々は、これはインタビューの極意を述べているように思えた。
「なぜ松井を見に行くのか」というのは、ファンの気になること、生で見ないとわからないことばかり。若手アナウンサーは、こういったところから学ぶべし!
巻末の土屋賢二先生との対談、養老孟先生の解説も一読の価値あり!
(去年の秋に買って、“息抜き”に読もうと思っていたのだが、紙のカバーをつけてしまっていたので、やはり“積んどく”の本の山に埋もれて行方不明になっていた一冊。) |
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