私は広告代理店に勤務しているわけではなく、テレビ局員だけど営業マンでもないので、「グーグルに勝つ広告モデル」に、それほど強い関心があるわけではないのだが、サブタイトルの「マスメディアは必要か」に惹かれて購入。読み始めたところ、「これはテレビマン、必読の書である」と感じた。
これまでのテレビ局の広告モデル=コマーシャルの時間を売る=その指標は「視聴率」だったわけだが、もうそれが成り立たなくなって来ていると。なんとなく感じていたことがはっきりと記されている。
考えてみれば当たり前のことだが、前年比80%の売り上げが3年続くと、売り上げは半分になってしまうのだ、たった3年で!右肩上がりが当たり前ではない現代だけに、新しい広告モデルを模索する必要がある。
ただ、本書は、テレビの優位性を改めて示した上で、新しい広告モデルの模索よりも何よりもマスメディアに必要なことは、コンテンツの充実であると説く。原点に返ることで、見つめ直す、ということか。 |
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