元アイドル歌手で、結婚してすぐ、新婚旅行にも行かないうちに義母の介護をするはめになり、あっという間に20年。200ページのうち最初の60ページは、歌手になって夫・湯原昌幸と巡り合い、一緒になるまでの話だが、結婚は介護の始まりだった…。タイトルの『覚悟の介護』の「覚悟」というのは、著者が筋が一本ビシッと通っている「九州の女」（＝佐賀県出身）である様子をうかがわせる。
本を読むかぎり、「荒木さんってなんて強い女性なんだろう！」と思う。ただやはり、本には書けない、もっともっと大変なことがきっと山ほどあったのではないか・・・という気がした。荒木さんは一年にわたり『ミヤネ屋』に出演していただき、その最後のご出演後の食事会で、初めていろいろとお話を聞かせていただき、このご本もマネージャーさんから送っていただいた。ありがとうございます。勉強になりました！
惜しむらくは巻末の病名用語解説が、なぜだか順番が1、2、3、7、4、5、6、14、15…とバラバラ。ページ数は合っているので落丁ではないと思うのだが。第１刷が出てから4年経って第5刷が出るほど息の長い本なので、次の第６刷の際には、是非修正してほしいと思う。
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