『袖のボタン』
(丸谷才一、朝日新聞社、2007、7、30)
丸谷才一のコラム集。朝日新聞に連載していたらしい。一番注目したのは、なんと「赤塚不二夫」に関して書いているコラム。赤塚のギャグの世界は、現在の社会を予言していたのではないか、その「現実」を見るのが嫌で、赤塚は酒におぼれそして昏睡状態に陥ったのではないか(これを書いた当時は、赤塚は昏睡状態に陥っていた。亡くなる1年以上前の話)。「天才・赤塚不二夫」の先見の明を褒め称える一編であった。
(2008、9、14読了)
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