9月9日に姿を見せなかった金正日。その容態に注目が集まっているが、この本はその1か月前に出版された。その時点ですでに9月9日の事態を予測していたとも言える。
帯には「死亡説は本当か?」「影武者はいるのか?」「後継者問題のゆくえは?」とあるが、一つだけタネ明かしをすると、本の中の記述によると、
「影武者は4人いる。そのうちの一人は女」
なのだそうだ。「ほんとかなあ」と思う人も、本書を読むと「そうなんだ!」という気持ちになる。「死亡説」については、本書を読んでもらうしかない。
重村先生の文章は、新聞記者出身(毎日新聞)だけあって読みやすい。極端にセンテンスが短く簡潔であるように感じた。北朝鮮の現在を知るためには、必読の一冊と言えよう。
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