光文社新書は玉石混交だが、これは「玉」。タイトルは例によって煽情的だが、内容はまとも。今の殺伐とした日本の世の中を良くするための方策として、アメリカに倣って「近隣トラブル解決センター」の地方自治体での設立を説いている。そんな良いものがあったのか!知らなかった!今晩もトラブルが起きかけた私にととっては、明日にでも設立して欲しい施設である。
また、その調停委員になるための研修、「ウイン・ウイン」の解決策を、ぜひ学びたい。そうでないと、自分も含めて周囲は騒音おばさん・おじさんだらけである。助けてくれえ〜!
それと、いつから日本はこんな世の中になってしまったのかを調べるために「切れる」と「キレる」というタイトルの付いた本を、国会図書館の検索サイトで調べたというのも、おもしろかった。それによると、タイトルに「切れる・キレる」が入っている本は1986〜2005年までで、全部で62冊。そのうち、1997年以降に「切れる」という「漢字とひらがな」の入ったタイトルの本は一冊もなく、1997年以降はすべて「カタカナとひらがな」の「キレる」なんだそうです!1997年からは53冊。それまでの「切れる」は9冊。中でも1998年の「キレる」が21冊と特別多いのが目を引きました。ふーむ、これは何を意味しているのかな? |
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