ヘッダー Space『仕事中だけ<うつ病>になる人たち』
(香山リカ、講談社:2007、1、18)
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香山リカはタイトルの付け方が本当にうまい。この本は1年半前に出たものであるが、思わず手に取るタイトルのうまさである。またこのところ流行っている、例の、
「3の倍数と3がつく数の時だけアホになる」
と共通したタイトルである(どこが?)。1年以上前に先取りしていたか!?
内容は・・・昔は「うつ病」と言うと、40代・50代の病気だったが、最近は30代の患者が多い。しかも昔のような「うつ病」でなく、ある意味では「自分勝手」な、本当に病気なのか?と疑いたくなるような症状の人が多いというのである。(あるあるある!という声が聞こえそう。)臨床の現役の精神科医としての実感なのであろう。
たしかにそうだよな。病気を振りかざされると・・・ということはあるが、当人もウソをついているわけではないところが、社会的な病なのではないか、と思わせるところである。

★★★

(2008、7、2読了)
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