大関・琴欧洲の初優勝に終わった夏場所、千秋楽に注目“されてしまった”のは、朝青龍と白鵬・両横綱の、土俵上でのいざこざだった・・・。
昨年来、朝青龍の「品行」が、また「いじめ」「しごき」による弟子の死亡など、さまざまな問題が、角界を揺るがせているが、こういう時だからこそ、この本を読むべきではないか。
安芸ノ島に敗れ、連勝が69でストップした時に、安岡正篤に送った電報の電文は、
「イマダ モッケイ タリエズ フタバ」
だったという。「モッケイ」=「木鶏」とは、木で作られた鶏。
つまり何が起ころうと微動だにしない落ち着きを持った鶏(闘鶏)ということ。
そういう心境に達していないということ。難しいことですね。「序に寄せて」を記した大鵬の文章も一読に値する。
朝青龍と白鵬も、是非読んで欲しい。
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