昨年の7月に、尾木氏などが出演したシンポジウムを聞く機会があった。その席で尾木氏は、「モンスターペアレンツなんて最近新聞に書かれているけど、そんな親はもう5,6年前からいた。特に大阪では」と言っていた。「そうだったのか!」と思った記憶があるが、この本で尾木氏は、そういった実態などについて書いている。そして去年、尾木氏が出席した全国何箇所かのシンポジウムなどの出席者(観覧者)およそ1500人(回収1247人)に対して取ったアンケートの結果を、この本では分析・紹介している。その意味では「あのシンポジウムを聞いておいてよかったなあ」と思った。(アンケートには答えませんでしたが)
この1年、私も息子の小学校のPTA会長を務めるなど、対学校・対教育委員会、そして対保護者というようなものと向き合ってきたが、もしかしたらそういう意味では私も「モンスターペアレント」なのかもしれないな、いや、でも違う!などと思いながら、大変興味深く読んだ。
アメリカでも日本の「モンスターペアレント」のような親がいて、「ヘリコプターペアレント」と呼ばれているそうです。またフィンランドでは「カーリングペアレント」と呼ばれているそうです。名称は違っても同じような存在はあるのですね。そして本当は学校側が保護者を指して「モンスター」などと呼ぶこと自体、良くない。そういった関係しか築けないことが失敗なのだとも思いますが、無茶な親がいるのも事実。なかなか理想どおりにはいかないものなのですよねえ・・
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