1月下旬に出て、私が買った時にはもう2刷。売れているようだ。タイトル自体にあまり魅力(ひき)はないし、「ルポ」というのはなんだか古臭さを感じさせるのだが、内容は大変興味深く、勉強になる。
毎日のように報道されている「サブプライム・ローン問題」だが、その実態を知っているかと聞かれると「さあ・・・」と答えるしかないが、実際に「サブプライム・ローン」の被害に遭った人たちの状況も詳しく取材しているのが本書である。
またニューオリンズのハリケーン「カトリーナ」は自然災害ではなく「人災」であったという側面から的確な指摘を繰り返し、「大学に行けるよ」「市民権が取れるよ」「借金が返せるよ」と、言葉巧みに誘われてイラク戦争に借り出される弱い立場の人たちの現状を、まさに「ルポルタージュ」した作品である。読むべし!
(PS)今朝(3月4日)の読売新聞を見たら、小さな記事で、
「HIV患者の川田龍平さんが、ジャーナリストの堤 未果さんと結婚」
という記事が!へえーへえーへえー。
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