ヘッダー Space 『ニッポンの大学』
(小林哲夫、講談社現代新書:
2008、12、20)
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徹底的にデータに基づいて、「現在の日本の大学」を分析している。
「学力=偏差値」といった一つの指標ではなく、さまざまな角度からのデータを積み上げることで、それぞれの大学の輪郭が浮き上がってくる手法は、「所詮、データなんて数字に過ぎない」というふうに見る人たちの考えをも変えることが出来るのではないか?読み終わった時にそういうふうに思った。また、私たちが大学生であった時代と、現在の大学(生)はまったく違うということも、よくわかった。それは彼らが悪いとかそういうものではなく、それが時代の流れ・変化だということであろう。
われわれが教育や大学を論じる時の基準は、「自分が受けた教育、自分が通った大学」が基準になってしまうので、教育論議や大学論議はかみ合わないことが多いのではないだろうか。そんな気もした。


★★★★

(2008、1、27読了)

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