いいのかなあ、谷沢先生、こんなにスバッと書いてしまって、いいのかなあ・・・思うぐらい、好きに「直球」で書いている。「直言居士」という言葉が真っ先に思い浮かんだ。軽佻浮薄な人権論者などは、すぐに噛み付きたくなるであろう地雷が、目に見えるところにいっぱい敷設してあるような感じ。相当「ハイ」な気分でないと、書けないと思う。
(今、こう書く時に「軽佻浮薄」を「軽薄フチョウ」だと思っていて、何度変換しても出てこない。漢字も思い出せない。軽佻浮薄なのは、書いている本人だった・・・)
中でも心に残った言葉は、「友情の務めを果たすためには、三斗の塩をなめねばならない」、つまり非常につらい思いをしなければ、本当の友情は保てないということ。なるほど。
「いじめられっ子は全部といっていいほど、毅然とした気概がない」。これはどうだ?そんなこともないと思うが。
「ビスマルクが偉大な政治家であったのは、すべて政治をバランス・オブ・パワーで考えたからである」。それはそうかもしれない。
「昭和四○年一月には、『期待される人間像』の中間草案を、中央教育審議会が発表した」。そうだったのか。という具合に、勉強になる本ではあった。
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