著者は、市場調査やそのデータ分析が本分。で、どうしてもグラフや数字が多くなるので、 読み物としては面倒臭い感じがする。でもタイトルがそそりますよね。読んでみたいなと思うでしょ? ま、それは本書を読んでいただくとして、前著『下流社会』でも指摘していた、 「下流ほど自民党とフジテレビが好き」 なんて、すっごく刺激的な分析ですよね。その上で、 「危うい『下流ナショナリズム』」 という指摘をしています。そして「37歳危機説」というのを唱え、 「団塊世代についで人口が多く、フリーター、ニートも多い団塊ジュニアが37歳になる2010年ごろ。そこで何が起きるのか、注意しておく必要がある。」 と予言しています。そういったふうに、読みどころ“満載”・・・の半分ぐらいはあるので、星3つ。
(2007、11、15読了)