2007年の春に映画化もされた小説。著者は別の作品で2007年の本屋大賞も受賞している。主人公は落語家。この作品が書かれたのは随分前だが、このところ落語にスポットライトが当たっているなあと感じます。
特に大きなラブストーリーもないのですが、ほのぼのとした雰囲気が好まれるのでしょうか、文庫化されたのが2000年で、7年でもう15刷のロングセラーと言えましょう。こういう何となく閉塞感を感じながらもがいている様子が、等身大なのかもしれません。
なお、表紙のほのぼのとした絵を担当された山本祐司さんは、私の11月下旬に出る予定の本『スープのさめない距離〜辞書に載らない言い回し56』(小学館)の表紙イラストも担当してくださいました。あ、ちょっと宣伝でした。 |