日垣 隆の書いた本(文章)は、品がないように感じることが多いが、とにかくおもしろい。痛いところをどんどん突いてくる。しかしこの本は、ラジオ番組でのゲストとの会話(トーク)をまとめたものなので、本で「書かれた」ものよりは、日垣の毒は薄まっているように思う。その分、出てくるゲストは強烈で、われわれが持っている常識を覆す破壊力を持った人ばかりと言ってもいいだろう。そういう意味では「目からウロコ」の話が満載で、ついつい読み進めてしまうことは請け合いである。
(2007、10、14読了)