今年の夏休み中に読んだ本。
宿澤、と言えばラグビーを少しでも知っている人は、特に早稲田ラグビーを知っている人であれば、知らない者はない有名人。しかも三井住友銀行の専務にまでなった人。だが、去年、若くして亡くなってしまったのは知っていた。その彼の一生をドキュメントとしてまとめた本。我が家に早稲田ラグビーの本は「荒ぶる」をキーワードに、大西鉄之祐、日比野弘、木本健治、清元克幸などの著書があり、読んだことがあるが、宿澤に関する本は初めて読んだ。
決して恵まれた体格でもないのに日本代表になり、企業では重役にまでなった彼の戦略的思考のすごさは、「9・11」のテロ時の緊急時のすばやく的確な対応で証明された。それが周囲の人たちの証言で裏付けられていく。指揮官が孤独なものだ、というようなことも読み取れる。
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