最初タイトルを見たときには、
「メジャーリーグに行った日本人野球選手の話」
かと思ってしまいました。「シュート」を投手の「球種」だと思ったのです。その後、著者の名前を見て、プロサッカーコーチの湯浅健治さんだとわかって、
「なんだ、サッカーのシュートのことか」
と思いました。たしかにこないだのアジア杯を見ていたら、本当にそう思うよね、ボールを(パスを)回すだけで全然シュートを打たない。ドイツ・ワールドカップでも全然シュートを打たないフォワードがいましたね。
「シュートなくしてゴールなし」がモットーの私としては「読まずにはおられない」一冊です。
なぜシュートを打たないのか?はやはり日本人的な「責任回避」。ここで失敗してしまったらみんなに迷惑がかかり申し訳ないという気持ち。それは、サッカーをやったことがある人なら誰もが持っている、知っている気持ち。それは「アマチュア」だからしょうがない。でも「プロのフォワード」がそれじゃあ、ダメでしょ。海外、特に湯浅さんがサッカー留学したドイツでは、そんな気持ちを持った選手は、アマチュアでも一人もいないというような、実際的な話が興味深かった。
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