元・東京外国語大学教授で現在、明海大学教授の井上史雄氏。一度だけ取材でお目にかかったことがある。非常に元気でパワフルなお仕事の様子は、その後も変わらないようだ。この本は月刊の『日本語学』という専門雑誌に毎月連載されている名物コラムをまとめたもの。それも小気味よく、素人にも興味深く、井上先生のちょっと下ネタも入ったりしながら、でもそれでいて全体としてはお上品な「おやじギャグ」を満載しての、大変ためになる「言葉のコラム」の数々。心して読まれよ。いや、気軽に読めます。『日本語学』は毎月購読していて、本が届くとまず井上先生のコラムから読むのだが、それでも読んでいなかったコラムもいくつかあったので、楽しく読めた。
イラストの代わりに各ページに入っている写真も、井上先生ご自身が撮られたものだとか。マメな方ですねー。感服。