ちょうど1年ほど前に買って読みかけたものの、なんだか難しくて中断していたが、もう読まなきゃと、いうことで頑張って読んだ。広告代理店やテレビ局営業・編成の人、またはアメリカのテレビ業界に強い関心がある人には大変よい参考書となることでしょう。でも日進月歩の業界ですから、1年前に出たこの本が、いま読んでもそのまま時代をキャッチアップできているかどうかは、わかりません。私は参考になりました。
去年の年頭に読売テレビ社長会見で初めてその名を聞いた、
「プロダクトプレースメント」も出てきた。アメリカで流行だったらしいが、本書ではこれに対して否定的である。「ブランデッド・エンタテイメント」とも言うらしい。あとがきで、「テレビCMが、その全盛期には時代の寵児であったことは間違いない。しかし、登場から65年をすぎた今、それはまるでショーン・コネリーだ。つまり、今でもセクシーだが、これからの展望はあまりないということだ。」と書かれているのは、「なるほど」と思わされた。
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