甲南大学で去年から半期だけ「マスコミ言語研究」という講座で教えている。今年のテーマは、文章を書けるようになること。去年レポートを課したら、小学生の感想文みたいな文章で、しかも絵文字やハートマークの入ったレポートが返ってきて愕然とした。しかも「タイトルを書いてない」とか、レポート用紙一枚に40行くらい罫線があるのに「たったの2、3行しか書いてない」とか、「何じゃこりゃ!」というようなものがあったので、今年は授業の最初に何度も「レポートには必ずタイトルを書くこと」「最低でもレポート用紙の半分以上書くこと」などを徹底した。そのため、去年のようなこともありませんでした。
いずれにせよ、何より書くこと・読むことをさせようと思って、新聞の社説やコラムの「段落分け」と「100字要約」を毎回行いました。これは学生にも好評で(だったら自分で毎日やればいいのだが、なかなか、やらされないとやらないもの)、少しは書く力・要約する力が付いたかなと思っています。
で、この本を見つけたので、役に立つかなと思って買ったのですが、これを読む前に前期の講義が終わってしまいました。
書くことは考えること。話すことと書くことは全然違う。「起承転結」に分けることは大事。素材はパソコンにメモしておく・・・どれも私の考え、普段言っていることと同じようなものだったので、目新しいものはありませんでしたが、それを「声に出して・・・」の齋藤先生が書くから重み(?)があるということなのだろう。
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