平成ことば事情2921「KY」でも書きましたが、去年あたりから「空気」がキーワードになっている気がする。そんな折りに見かけたこのタイトル『空気と戦争』。どちらもつながりを持っている。そうなのだ、いま私が恐れている「空気」とは、「戦争」につながりかねない「空気」のことなのだ。これは私に「買え買え!」と言っているようなタイトルである。で、もちろん即、買った。
このたび東京都副知事にもなった著者だが、その前に東京工業大学で講座を持っていて、そこでの授業の内容をまとめたのが本書。大変勉強になった。
「空気」が動き出すと「風」になる。「風」は、今回の729の「第21回参院選」でもわかったように、現実を動かす力がある。だから、「空気は怖い」と思うのです。
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