いやあ、やっぱり呉 智英はおもしろい!たいへん、ためになるしね!それにしても本当に産経新聞の塩原さんのことはキライみたいだなあ。冒頭から先制パンチを浴びせています。
などと思いながらずっと読み進んでいくうちに、なんだかデジャヴュが・・・あれ?この本、読んだことがあるのでは?でも双葉文庫から出たのはこの6月だし・・・あ、単行本で読んだ可能性がある・・・ありゃあ、読んでいました。2004年11月28日に。読書日記140『言葉の常備薬』(呉 智英、双葉社:2004、10、30)。
以下に引き写すと・・・・
『呉 智英(くれ・ともふさ)と言えば『バカにつける薬』以来、切れ味のある辛口批評で高名だが、最近は朝日新聞のコラムであるとかで時々その文章に接していた。その受けた印象によると、辛口にユーモアが混じるようになって、「甘・辛口」になっているかな、と感じていた。その呉さんの最新刊がこの本。既に11月14日の朝日新聞書評で宮崎哲弥が、『週刊文春』12月2日号の「文春図書館」で出久根達郎が、書評を書いているが、いずれも甘口。大いにほめている。この本、装丁がいいですよね。ロゼッタストーンとおぼしきものが暗闇の中に置かれているような雰囲気が、タイトルと合う。タイトルの「言葉の常備薬」の上には、なぜかドイツ語でもタイトルが(直訳でしょうが)記されていて、インテリっぽさが出てますよね。1200円という値段も手ごろ。普通、1500円ぐらいにしちゃうところじゃあない?
で、この本を読み始めてビックリ!いきなり、私の知り合いの産経新聞の校閲部長・塩原さんのことをケチョンケチョンに書いているではないですか!うーん、知り合いのことを、著名人がこうやって書物でけなしているのを見ると、ちょっとドキドキするなあ・・・。
それはさておき、内容は大変おもしろくためになるものです。かなり私の「平成ことば事情」とネタがカブるものもあるので、その辺は随時「平成ことば事情」でも紹介しようかなあと思っています。中野 豪さんのイラストもピッタリでワサビがきいています。これで1200円は安い!と太鼓判です。(☆☆☆☆)(2004、11、28)』
うーん、1200円でも安いと言っているのに、文庫本はたったの514円+税!安すぎますヨ。お買い得ですよ、お客さん。2度読んでもやっぱり面白いことが証明されたということですね! |