7年前、おそらく集英社新書が出来てすぐぐらいに買った本。ほとんど読まずにおいてあったのだが、「子供の小学校のトイレの改装が出来ないものか？せめて壁画を描くとか雰囲気を明るくするアイデアはないかな？」と思っていたときに思い出したのが、この1冊。
実際に子供の小学校のトイレを見ると、明かり窓が奥に１か所しかないので、照明をどうするかというのが1番問題だと思うのだが、たとえば卒業制作で絵を描くとかしたら、子供たちもトイレに愛着を持って、丁寧に使うようになるのではないか？とも思ったのだが。著者はほとんどボランティアのような形で、ニューヨークの水族館のトイレに壁画を描くというプロジェクトを行った。なぜニューヨークなの？日本でも、ＪＲのトイレでやったそうだが、結局、日本ではまだそこまで意識が高くないので、ニューヨークでの実績は「ハクがつく」からなのか？そのあたりの事情が、もうひとつわからなかった。まず日本でやるべきだったのでは・・・とも思ってしまった。
その後調べてみると、田中康夫知事時代の長野県でも、著者はこういった取り組みをしていた。全面改装できるほどお金があれば問題はないんだけど、お金がない中で、どう改装して使いやすいトイレにするかというのが問題なんですよねえ。
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