ベストセラー『下流社会』の著者・三浦 展が放つ、次なる本はこの『団塊格差』。今年「2007年問題」で取り上げられた「団塊」と、去年からの流行語「格差」をたくみにくっつけたこのタイトル。つい買ってしまったがな。
内容は、お得意のマーケットリサーチによって種々のデータグラフなどを駆使し、もっともらしくそのデータ解説をしたもの。読むための本というより、マーケットリサーチの報告書みたいなので、あまり「読書」には適さないかと思う。
ひと言で言うなれば、
『「団塊の世代」というふうに、この世代を「一つの言葉」でくくってしまうのはおかしい、「団塊の世代」と呼ばれる世代にも、男性もいれば女性もいる、男性でもごく一部の大学出が堺屋太一のいう「団塊の世代」に当てはまり、それ以外とは違うのだ』
というふうなことが、データを基に書かれていて、言われてみれば当たり前のことだけど、確かにあまり誰も指摘してこなかったかもしれないな、ということで。
|
|
|