著者・鳥羽郁夫さんは読売テレビの先輩。定年を数年前に過ぎたとは思えない若さで、現在も社報の編集を嘱託勤務でされている。
その社報の「編集後記」や、以前担当されていた国際室内楽財団の仕事の関係で趣味でもあるクラシック音楽に関する雑記、またこれもライフワークとして関ってらした、古代史関係の仕事の話などが詰まっているエッセイ集。
定年までの40年を、自分の好きなテーマに沿ってこの仕事を出来たというのは、うらやましいと言うか、なんと言うか。ま、私も「言葉」にこだわってお仕事させてもらっていますから、そういう意味ではうらやましくないんだけど、一般的にはなかなか趣味と実益を兼ねて・・・というような仕事を、サラリーマンでは出来ないものですよね。だからそういう視点で言うと、幸せなサラリーマン生活を送られたなあ、良かったですねと思います。
今後は、ようやく？殺人的に暑い気候の関西を離れて、故郷・信州に帰られるということですが、40年間もあまり水の合わない、でもそれなりにいろいろと刺激的で面白い関西生活に区切りをつけるということは、新たな旅立ちですよね。新生活にボン・ボヤージュ！ |
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