昔、買ってそのまま寝かせておいた(?)ものだが、今読むと、これがなんともおもしろい!これって今だと『週刊文春』の「阿川佐和子のこの人に会いたい!」みたいなものですよね。あれもすごいと思っていますが、時間が経つとさらにその価値が上がるような気がします。言葉遣いとかも当時のものが保存されてるし、何より話を引き出す技が(インタビュアーとしての腕、ですけど)参考になりますね。
しかし結局は、「技」と言うよりは人(柄)じゃないかなあ、インタビュアーから滲み出すものが、相手の人の中身を引き出すような気がしますね。そのためには、聞き手も中身を高めていないと駄目だと思いますね。
この対談は「週刊朝日」の当時の副編集長・扇谷正造が昭和22年に始めたものだとか(昭和26年から編集長)。扇谷さんと言えば、名編集長・エッセイストとして鳴らした人ですね。対談相手もすごいよ。徳川義親、吉田 茂、正力松太郎、吉川英治、志賀直哉、山下 清、今 東光、田中角栄、長嶋茂雄など。まさに「錚々たる顔ぶれ」ですね。(「錚々たる」なんて手書きでは書けません。ワープロだから変換できました。)一種の歴史書ですね、こうなると。
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