本書では「結果が出ない」「結果を出す」「結果が出る」という表現がものすごくたくさん出てくる。スポーツ選手がよく使う表現とは言え、途中から気になりだしたら、もう本当にたくさん出てきたので、ビックリした。
この本は松井選手が自分で書いたのか、それとも口述筆記でライターさんがそれをまとめたのかはよくわからないけど(同じ新潮選書で養老孟司先生の『バカの壁』なんかは口述筆記なんですよね)、いずれにせよ、松井選手の誠実さはにじみ出ている。
去年1年間をケガ(骨折)で「棒に振った」松井選手だが、この一年はそれを糧に「棒を振って」くれることだろうと信じる。
新聞の書評だと、「女性関係の記述が少なすぎる」と書いてあったけど、女性週刊誌じゃないんだから、別にいいんじゃないの?
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