ヘッダー Space『日本語は天才である』
(柳瀬尚紀、新潮社:2007、2、25)
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著者の柳瀬尚紀は、日本語の天才である。
この本を読めばそれがわかる!

もう書くことがなくなっちゃった。
で、思ったんだけど、柳瀬尚紀と小林信彦は、年は10歳ほど小林が上だが、写真を見ると驚くほど顔が似てる!そしてこの柳瀬の著書は、小林の『ちはやふる奥の細道』(1983)と、装幀の雰囲気も内容のテイストも似ている!と思った。出版社は、柳瀬のこの本は新潮社。『ちはやふる』も、めしやと思ったら、いやもしやと思ったら新潮社だった!おんなじだ!じゃあ、装幀も同じ人?と思って調べると、柳瀬の本は「新潮社装幀室」、小林の本は装幀・・平野甲賀、装画・河村要助でした。
あ、それとこの本を読んで英語の「いろは歌」にあたる「パングラム」である、
「The quick brown fox jumps over the lazy dog.(はしこい茶色のキツネが、のろまな犬を飛び越える)」
という文が出てきた。これを見て思ったのは、
「あ!コピーライター・土屋耕一の子猫の回文の名作はこれを参考にしたのではないか?」
ということです。その回文の名作とは、
「軽い機敏な子猫何匹いるか?」(かるいきびんなこねこなんびきいるか)
というものです。ご存知ですか?後ろから読んでも同じ文章になる「回文」です。「はしこい」と「機敏な」、「茶色のキツネ」と「子猫」。ね、似てるでしょ?絶対意識してるよね。それで回文作っちゃうんだから、これもすごいよねえ。
それから「七」を「シチ」と読むのが正しい!「なな」はおかしい!という主張に関する章「シチ派VSナナ派 真昼の決闘」も必読ですよ!

★★★★★

(2007、3、2読了)

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