大阪市立中央図書館で借りました。
1930年(昭和5年)に出た本が、半世紀を経た1982年(昭和57年)に復刻版で出たもの。解説は小沢昭一。「浅草」を語るのには申し分ない。
著者の添田亜禅坊という人、名前は聞いたことはあったが、もう一つ良く知らない。でもこの本で文章を読んでみると、
「ハハア、これは今でいうところの『泉麻人』的な人だな」
と感じた。その時代の「風俗」を軽く、生活感あふれる文章で書ける人のようである。こういうのは時代の息吹を感じることが出来て、なかなか貴重だなあ。だからこそ半世紀後に復刻されているのである。復刻が出てから、また四半世紀が経っているが、人間の営みの基本は同じなのだなというふうに思う。一番違うのは「生活のスピード」であろう。 |
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